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The Snail and the Whale


去年の6月頃だったかな、気持ちが沈んでやる気をなくしている時期があった。しばらく続いたモヤモヤをスーッと消してくれたのがこの絵本。イギリスの絵本作家Julia DonaldsonとAlex Shefflerは"Gruffalo"の生みの親として有名。"Gruffalo(グラッファロー)"は英語圏の国では知らない人はいないくらい(子供がいれば)有名な絵本のキャラクター(架空のモンスターで、見た目は怖いけど少し抜けたところがあって憎めないキャラ。)彼らの絵本の特徴は、テキストは巧みに韻を踏んでいて軽快ながら詩的。ストーリーの展開も斬新で、特に押し付けがましいメッセージもない。単純に楽しめる本が多い。

いつものように寝る前に、子供達と何冊か本を選んで読んでいた。自然とこの絵本に手が伸びた。"The Snail and the Whale"は海辺に住むカタツムリがザトウクジラと一緒に世界一周するお話。同じ岩の上に住む他のカタツムリ達は、「動き回っていないでじっとしていろ」という現状維持派。そのプレッシャーをさらりと交わし、旅をする中で、ザトウクジラまで救ってしまう大冒険をして帰ってくる。

これが、出発する時の一番好きな場面。

ザトウクジラが優しく尾びれを差し出して、

"Come sail with me."

と世界旅行に招待してくれる。

Really, my heart always melts when I read it.

そして、トロピカルでカラフルな国々から、ペンギン達が群れをなす南極も訪れ、無事仲間が待っている故郷の岩に戻ってくる。そして、ここがカタツムリちゃんの凄いところ!それまで全く外の世界に興味を見せなかった仲間達の心を動かし、今度はみんなで世界を周ることになる!

この絵本が好きなのは、きっとこのカタツムリに自分を重ねてしまうからだと思う。沢山の方(つまり宇宙全体)が、私にとってこのザトウクジラになってくれたんだと思う。16歳でシアトルに行った時、こんな感じだったんじゃないかな。全然怖くなくて、ただ外の世界に飛び出したくて仕方がなかった。このザトウクジラみたいに、「大丈夫だよ。一緒に行こう」っていう誰かの存在を潜在意識レベルで信じていたのかな。そして18年間の海外生活を取り敢えず終え、日本に帰ってきた今、またこのカタツムリみたいに、「ねえ、みんな外の世界を見てみようよ!」と周りに声をかけている自分がいる。このカタツムリちゃんほど上手くいっていないけど 笑。だけど、誰かとまた一緒に旅ができるような気がする。世界旅行も実現させたい。

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